top of page

最新ニュース

無料サロン 高齢者の支えに 自分史作り講座も

 

 地域の高齢者を総合的にサポートしようと、北区篠路の有志が非営利団体「和逢人(わほうじん)」を立ち上げた。お年寄りが気軽に集える無料のコミュニティーサロン「おしゃべり広場 縁がわ」を運営するほか、高齢者宅の除雪なども行う。

 同団体は介護福祉士やホームヘルパーが中心で、20~80代の11人が7月末に立ち上げた。独居の高齢者などを見守る体制づくりが必要と考えたといい、寄付金を募って運営。団体のメンバーはボランティアで参加する。

 サロンは篠路9の4の空き店舗を賃借した。スタッフ2、3人が常駐し、月曜日以外は開放。自由にお茶を飲んだり、カラオケを楽しんだりしてもらう。無料の地域情報誌を発行しているスタッフが、お年寄り対象に「自分史」を作る講座も開催。利用者の要望に応じて、サロン近くに住む高齢者宅の除雪や送迎なども行う予定だ。

 スタッフの1人で、ホームヘルパー2級の資格を持つ福井展子(のぶこ)さん(78)は「自分も高齢だが、誰かの役に立ちたい。元気な高齢者は、私と同じようにスタッフに加わって」と話す。代表の谷口芳次さん(54)は「介護をしている家族もぜひ訪れてほしい。悩みなどを共有できる場にしたい」と篠路地区以外の人の利用も呼び掛け、家族による勉強会も検討している。

 北区社会福祉協議会によると、週に6日開いている高齢者向けのコミュニティーサロンは珍しいという。問い合わせは谷口代表(電)080・4047・6867へ。(成田智加)

 

 

 

 

 

 

北海道新聞 2015年9月11日 朝刊より

bottom of page